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TOKYOからOKINAWAに移住したHOMME

20代後半で思い立ったように東京から沖縄に移住したヤローの徒然+プログラム関連作業用メモ

フェルメール光の王国展 in Okinawa 開催記念 福岡伸一 講演会 @パレットくもじ

那覇のパレットくもじで福岡伸一氏の講演会があったので行ってきた。
講演会といっても堅苦しい感じのものではなくて、同館で行われた展示会を催すに当たっての前日譚語りいたいな感じだった。

無料だし、長時間でもなく、話も割りと面白かったので有意義な時間がすごせた。

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パレットくもじの映画館を利用して行われた講演会。
満席とはいかないながらもそれなりに席が埋まって、係員が席詰めをお願いして回るくらいには人が入っていた。

僕自身この手の催し物に参加するのは稀だけど、イメージ的に沖縄でこういう催し物に人が集まるっていうイメージがなかったもんだからけっこうびっくりした。

比較的年齢層は上め、夫婦ずれもおおかったけど女性客のほうがやはり多い感じ。
僕含め若い男性客は少ない。(ながらもポツポツとは見受けられた)

 

司会をデパート・リウボウの女性スタッフが担っての講演会スタート。
どうもこの「デパート」って響きが毎度笑けてしまう。失礼な話だけど。

なんか沖縄にやってきた時から「リウボウ」ってスーパーマーケットってイメージしかなくて、デパートて冠してるのがなんか可笑しくなっちゃうときがある。
確かに県庁前のリウボウは規模的には大きいしデパート並みではあるんだけど、なんかね。苦笑

 

紹介の後、福岡伸一氏登場で講演がはじまる。

動的平衡」という本で知られている生物学者さん。この本は僕自身手にしているけどまだ全部読み切ってない(そういう読みかけの本がゴマンとある…)。

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

 

 

「なんで生物学者が絵画展の講演会を? 」

見に来た人のほとんどがこの疑問を持っていたと思うし、どういう人選なんだよ…と僕も思っていた。

 

氏は元々、昆虫が大好きな少年でそこから生物学者につながっていくルーツらしいのだが、そこに至る過程で小さいころに買い与えられた顕微鏡に注目したらしい。

もともとオタク気質でハマったらとことん突き詰めてしまう正確らしく、顕微鏡のルーツを調べるようになったそうだ。
そこで行き着いたのが1700年代のオランダの科学者・アントニ・ファン・レーウェンフック
彼が歴史上はじめて顕微鏡を使って微生物を観察した人物らしい。

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福岡氏は彼がオランダのデルフトという小さな町で生まれた、ということまで調べついたそうだ。

そしてちょうどこの時代この同じ街のご近所に画家のフェルメールが住んでいたのだという。(そんなことまで調べつく事自体すごいけど)彼はその時点ではフェルメールにはさほど興味がなくその時点ではソレ以上は言及しなかったようだ。

このレーウェンフックの話にかこつけて、とくに氏の著書「動的平衡」のエッセンスに少しだけ触れて、前半は科学のお話が進む。

 

氏が大学を出て博士号をとったころ、ニューヨークの大学で助手として働くようになるが、給料は安く、日本語は通じず、雑用のような実験をさせられるばかりで、荒んだ生活を送っていたそう。

その頃の唯一の楽しみがNYの街を、毎日道順を変えて大学に通うことだったそうだ。
このときの道すがらにあった個人所有の美術館でフェルメール「兵士と笑う娘」という絵をみてフェルメールにハマったそうだ。

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ピカソゴッホのような、画家のエゴが満載の美術作品はどうも好きになれず、フェルメールのような写実的な作品に氏は魅せられたそうだ。
その話の部分は僕人身うんうんと共感に似たものを感じた。たしかに芸術作品て押し付けがましい表現が少なくないもの。

 

ここで前述のオランダ・デルフトの話とフェルメールに魅せられたところが結びついたのだろう。

彼はそれから現存するフェルメールの作品すべてを直に見る(来日展示ではなく現地の展示を見に行く)ことを目標にしたそう。すごいハマりようだ。

現存する作品のうち1作品のみ盗難にあい見ることは叶っていないそうだが、ソレ以外の作品を全て見終えた後彼が新たに掲げた目標はRE-CREATEという、現代の技術をつかった色彩復元などで絵の劣化やくすみを排除し、よい状態のフェールメール作品を展示することだったそう。

これがこの展示会の大元になっているものだそうだ。
つまり生物学者が本分とは別の、いわば趣味の領域の活動がこんな大きな催し物に発展した、ということらしい。
すげえな。

 

彼のフェルメール愛は、日本中〜海外でも展示を行い、実際にフェルメールの作品を個人所有する富豪にそのオタクっぷりを認められるほどだそうだ。

さらにオランダのマウリッツハイス美術館直々に彼を起用したプロモーションビデオを作成したというから驚きだ。

講演会でもこのビデオが流されたが、会場の回線状態がわるかったのかブツブツ動画が切れてよく見えなかった。
だが、Youtubeにも掲載されているのを見つけたので拝借。

The real Girl with a Pearl Earring

 

ビデオを流したところで、講演会は終了。
話自体もけっこう面白かったので展示会もだが、「動的平衡」ちゃんと読もう!と思った。帰りがけに氏が直々に本にサインを入れてくれていたようだが、その場に本を持ってきていなかったので断念。。

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帰りがけに、その足で展示会にも行こうとおもったのだが、入口前まで行くと長蛇の列…。

講演会帰りでそのまま足を運ぶ人も多かったのだろう。
ちょっとこの最後尾に並ぶのは…とためらってしまい今日は断念…。

11日までやっているようなので、日を改めて行くとしよう。

 

 

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